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予防医学

動物を健康で長生きさせるために。
病気の動物を治療することは重要ですが、「いかに病気にならないようにするか」を考えることは、もっと重要であると考えられます。動物は自分で健康管理をすることはできません。すべてが飼い主様の意識しだいです。

目次

犬で予防できる病気

フィラリア

フィラリアは蚊が媒介する恐ろしい病気です。 心臓の中に長さ20~30cmの虫が住み着いてしまいます。 駆虫薬はありますが決して安全な方法とは言えません。 現在は蚊が出ている時期(4月から10月くらい)に月に1回飲み薬を飲ませるという方法で100%予防ができます。 予防薬にはその犬の性格によって確実に飲ませられるように、ジャーキータイプと錠剤と散剤の3種類があります。

混合ワクチン

混合ワクチンはいくつかの病気の予防が同時にできる注射です。 生後初めての年は2~4ヶ月の間に2回から3回を接種して、その後は年に1回接種していきます。 混合されている病気の数によって5種混合ワクチン、8種混合ワクチンなどいろいろな種類があります。

犬ジステンパー

発熱、下痢、神経症状などが起こり、死亡率も高い病気です。

犬アデノウイルス2型感染症

肺炎や扁桃炎など呼吸器病を起こします。

犬伝染性肝炎

肝炎が起こり、嘔吐、下痢、食欲不振などが起こります。 子犬では突然死することもあります。

犬パラインフルエンザ

呼吸器病で、咳や鼻水、扁桃炎を起こします。

犬パルボウイルス感染症

水様性の血便、嘔吐が続き死亡率が非常に高い病気です。

犬コロナウイルス感染症

腸炎を起こす感染症です。 他の病気との混合感染で死亡率を高めます。

犬レプトスピラ病

厳密に言うと人畜共通感染症です。 出血傾向、黄疸が見られ死亡率も高い病気です。 これらの病気がワクチンによって予防できます。 実際に日本に存在する病気ばかりで良い治療法もありません。

狂犬病ワクチン

狂犬病は狂犬病予防法によって、飼育されている犬はすべてこのワクチンを接種しなくてはならないと定められています。 対象は3ヶ月齢以上の犬で、年に1回接種します。 混合ワクチンには含まれていません。 狂犬病は現在日本での発生はありません。 しかしながら、人間への感染がありますのでもし日本で発生したら、人間にとって大変なことになります。

猫で予防できる病気

混合ワクチン

従来猫のワクチンは3種混合ワクチンが使用されています。 生後初めての年は2~4ヶ月の間に2回から3回を接種して、その後は年に1回接種していきます。 猫は半分外で飼育されていることが多いため、伝染病も犬より拡がりやすい傾向にあります。 また多頭飼育している場合、経済的負担からワクチンを接種していないケースがよく見られます。 しかし病気が拡がり結局多くの治療費がかかり、動物の命も危うくなるということが少なくありません。 多頭飼育の場合こそ、ワクチン接種が重要になると思われます。

猫ウイルス性鼻気管炎

猫で最も一般的な伝染病です。 目やに鼻汁がひどく食欲不振から命を落とすことも少なくありません。

猫カリシウイルス感染症

クシャミ鼻水、口内炎によだれが出ます。 急性の肺炎で死亡することもあります。

猫汎白血球減少症

犬のパルボウイルスの猫型です。 死亡率が高く、発症から1日で死亡することもあります。

猫白血病ウイルスワクチン

猫白血病ウイルスも治療法のない恐ろしい病気です。 この病気もワクチンによって予防できます。 しかしながら最初のワクチン接種の時に検査が必要です。 というのは猫白血病ウイルスは潜伏期間が長いため、外見上全く健康に見えても、実はすでに白血病ウイルスに感染しているということがあります。 この場合ワクチンを接種しても無意味です。血液検査によってウイルスを持っているかどうか調べなくてはいけません。 最近では3種混合ワクチンとクラミジア、猫白血病ウイルスが混合された5種混合ワクチンが発売されました。 しかし白血病ウイルスに関する考え方は同じです。

猫エイズウイルスワクチン

エイズウイルスも発症してしまうと、治療法はありません。交尾とけんかによる感染が主ですが、唾液で感染するという報告もあります。エイズウイルスワクチンは単独のワクチンになります。混合ワクチンとは別のタイミングで接種します。

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